瓦版2019.3.26 第457号

今週も「丹波篠山フオーラム特集号」みたいです。なかなか味わいつきず、と
いうのでしょうか。来月(4・16)の「さんか・さろん」も丹波篠山報告会の
感じのあれこれに。デカンショのまちを語りたい人、知りたい人もどうぞ・・
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コラム<火曜日の鐘> 斉藤  睦(地域総合研究所所長)

スロー・ルーティン

イチロー選手が引退しました。打席に入る前の独特のルーティン。とくに、
バッターボックス前の膝を閉じた屈伸と、ピッチャーに向けてバットを立てて
右肩袖を引っ張る動作は目に焼き付いています。
マッチョな体で力任まかせにバットを振る打者が理想のメジャーリーグ。痩
せっぽちアジア人が通用するはずはない。その予想をイチローは超人的な記録
で完全に裏切ってくれました。
どんなルーティン動作もヒットを打つための緻密な思考から生まれたもの。
剛腕でファストな米国型選手像に対して、丹念でスローで、かつ美しい日本型
選手像で世界を驚かせました。日本が成功する道を暗示していると言っては、
うがちすぎでしょうか。
「後悔などあるはずがありません」。努力する天才だから言える言葉ですね。

 

学会コラム<緑と絆の木陰> 神野直彦(日本社会事業大学学長)

 

貰い泣きの日

日本社会事業大学の学長に就任してから、春分の日は「貰い泣きの日」とな
ってしまった。それは春分の日には、日本社会事業大学附属の「子ども園」の
卒園式が催されるからである。
「子ども園」は大学の実習施設でもあり、発達障害の児童しか受け入れない。
発達障害児と生を共にする両親の不安は、察するに余りある。そのため近隣は
おろか、遠方からも「子ども園」に通園してくる。というよりも、わざわざ引
っ越しをしてまで通園されている方さえいる。
この「子ども園」の卒園式には、悲しみの時に流す涙ではないけれども、何
とも表現することができない感動の涙で溢れる。その涙を流すと、この世がま
ったく違った世界に見えてくるような涙である。
今年も保護者を代表して入園児の父親が、教職員へ謝辞を述べた。その謝辞
のなかで、すべての入園児の母親にも謝辞を捧げたいと述べようとしたときに、
涙して言葉にならなかった。もちろん、式場にいたすべての母親というよりも
すべての保護者が号泣し始めたのである。
毎日の通園には保護者が付き添わなければならないけれども、多くの場合は
母親である。しかも、「子ども園」では保護者への支援として、ペアレント・
トレーニングを実施しているので、保護者とりわけ母親は多くの苦労を経験し
たはずである。
私は日本社会事業大学の使命を、「悲しみを幸せに変えること」と宣明にし
ている。父親は謝辞の最後にこのことに触れ、学長の「悲しみを幸せに変える
こと」という言葉は真実だったと述べて閉じられた。私はその言葉に癒されな
がら、貰い泣きの涙を拭ったのである。

 

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■街角から畦道から

 

藤井頼曉(千葉県松戸市)
風の人から土の人へ

 

妻が妊娠、9月に出産予定です。子育ては地元の九州でと考えており、それに
伴い引っ越し、仕事をどうしていくか決め、未知の体験として出産、子育てを
していく事になります。この半年で私の環境が非常に大きく変わる事により、
自分自身の意識もまた大きく変わっている事に少々驚きすらも感じている時に
丹波篠山のフォーラムにスタッフとして参加しました。
思い返してみると、これまでのフォーラムは、どちらかというと「風の人」の
目線で参加していたように思いました。今回のフォーラムでは私自身が地元に
戻り、子育てをし、地域の中で仕事をしていく「土の人」の側から、これまで
とは違う目線、感覚で色々な方のお話しを聞かせていただき、フォーラムを感
じることが出来ました。
丹波篠山のような温かい人のつながりの中で子育てしたいなあと思いました。

 

南條青志(和歌山県紀の川市)
出会いと絆、そして学びに感謝

 

今回は紀の川市から2名の参加でした。帰り道の2時間の車の中は、もちろん、
このフォーラムについての話題あれやこれや。「まちづくりは若い方が頑張っ
て、年配の方は少し遠慮してもらうくらいがいい」「いや、年配の方には豊富
な知識と経験からの素晴らしい考え方がある」「人生100年時代、いかに文化
的な活動に使えるか」・・フォーラムで出た意見についての熱い話し合い。
ご一緒した方が、「自分がどう生きるか、活躍するかも大切やけど、自分がど
う死んでいくかって考えることも大事や。どうも最近、自分、自分と考える人
が多いのは、自分がどう生きるってところに視点が行き過ぎている」と。
うーん、なるほど。自分が死んだ後の、このまち、この国、この地球ってどう
なってたらいいんかなあ。子供たちにどう繋いでいかなあかんかなあ。そのた
めには自分はどう生きていかなあかんかなあ。
今回3回目。参加するたびに深まる出会いと絆、そして学びに感謝です。

 

■まち・むらニュース

 

・島根県出雲市 稲佐の浜 アーシングWALK

 

アーシングとは素足で歩き大地とつながること。ポールを使ったノルディック
ウォークで稲佐の浜を歩いて、出雲大社本殿のしめ縄にも使われる真菰の枕で
沈みゆく夕日を眺める。至福のリラクゼーションのひとときだ。
日程:4月?11月(月2回土曜日)*時間、日程は下記HP参照
集合場所:稲佐の浜弁天島前 所要時間:90分 料金2500円
申込み・問合せ:出雲アーシング事務局
Mail:izumo.earthing@gmail.com https://www.izumo-kankou.gr.jp/5164

 

・千葉県市原市 里山トロッコ列車運行

 

実際に走っていた機関車の再現で、4両の客室車両の天井はガラス張り。うち
2両は窓も取り、風を直接感じることができる。運行区間では、里見駅、月崎
駅での乗降も可能。定員制で、事前の申し込みが必要だ。
運行期間:?12月中旬 場所・運行区間:小湊鐡道上総牛久駅?養老渓谷駅
問合せ・申込み:小湊鐡道(株)里山トロッコ係 TEL0436-23-5584
https://www.kominato.co.jp/satoyamatorocco/index.html

 

コラム<象さんの散歩>

 

デカンショ・スローライフ・・続、続

 

丹波篠山フォーラムは、会場の市民のみなさん、パネリスト諸兄姉の双方に
好評だった。もっともっと紹介しておきたいのだが、番外編も少し。
坪井ゆづるさん。フォーラム翌日の朝日新聞の社説には=「防災庁」を新設
すべきだ=と。これは彼のペン。東日本大震災8周年記念日であり、朝日新聞
論説委員で、震災復興に詳しい彼が書かざるを得なかった。社説の締め切りと
フォーラムのパネル討論と。ご苦労さん。それぞれおみごとでした。
金出武雄博士。外国の大学、研究所での生活が長く、生まれ故郷の丹波篠山
に日本での住まいを定めたばかり。実はフォーラムの前夜遅く、新居訪問の機
会をいただく。木造、平屋、障子が多く、日本建築の粋。すばらしい。翌日の
フォーラム。篠山市民として初お目見えだが、含蓄ある論調で堂々だった。
井戸敏三知事。「丹波の森30年」や農業政策など多彩に詳細に語ってくれた。
わが学会のフォーラムは30回近く開いてきたが、兵庫県では宝塚、神戸市郊外、
淡路島に次ぎ4回目。すべてに参加いただく。終了後、これも恒例のパネリス
トと裏方役のご苦労さん会へおつきあい願う。この会はフォーラム後援の日本
テレネット?の瀧栄治郎会長と私が幹事役でわいわい。夜遅く幕に。
もうひとつ。丹波篠山と外との交流が最大の課題だと思う。「花のお江戸」
「世界いずこの果て」とどうおつきあいしていくのか・・ <川島正英>

 

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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅> 篠山で知ったこと

 

丹波篠山フォーラムで市民の方々と語り合う、グループトークがありました。
その中でいろいろ学びます。「篠山は日本三大猟地のひとつ」「黒豆は、いま
や黒枝豆として産物の目玉」「丹波焼では料理プラス器を提案中」「デカンシ
ョセレクションとして、優れたもの、ことを推奨」10人くらいが集まると多様
な話が出ます。小さな話し合いが大事、ということを実感で知りました。
http://noguchi-tomoko.com/modules/yutoriaruki/details.php?blog_id=509

 

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