瓦版2020.5.19 第516号

この瓦版もテレワークでの編集作業が続いています。東京では緊急事態がなお
続きます。なおも「コロナに負けない」で皆さんの頑張りを紹介しています。
読者の方々の励みにできれば・・。ぜひお寄せください。300から400字です。

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コラム<火曜日の鐘>   吉田俊実(元東京工科大学教授)

「この際」

緊急事態宣言が続き、「命を守るため」という大号令のもと、ネットワーク
の活用が推奨されている。急場しのぎ的にテレワークやリモート授業が導入さ
れたが、おそらく、アフターコロナの世界でも仕事や学びのあり方に変化が起
こることは間違いない。これまで以上のICT教育が入ってくることが予想され
るが、教育は仕事の場とはまったく異なることを強調したい。
タブレットやgoogle meetなどを使った授業をすべて否定するわけではない
が、教育の質が大きく変わるし、それでいいのかという議論があまりに乏しい。
教育はこれに携わる者だけではなく、次世代を育てるという社会全体の課題。
また、ICTの導入が教員減らしや事務職の負担軽減(人減らし)につながる、
との隠れた理由にも神経を尖らせるべきである。ましてや「この際、秋入学」
という声にはあきれてしまう。「この際」で決めちゃまずいでしょ。
俳優の武田鉄矢さんが「医療と教育は生もの」と発言していたが、生ものに
しないといけない。いつでも解凍(解答)できて、チンすれば(ネットにつな
げば)教育です、というモノじゃないんです、教育は。

学会コラム<緑と絆の木陰>   坪井ゆづる(朝日新聞論説委員)

「ヒラメ検察官」増殖法案

このコラムが配信されるころ、検察庁法改悪案が世論の抵抗によって立ち往
生し、採決などできない状況になっていることを祈りつつ書く。
検察上層部の定年を内閣の判断で延ばせる点について、安倍首相は「恣意的
な人事が行われることは全くない」と繰り返している。内閣法制局長官らの人
事で勝手放題をしてきた人物の「へそで茶を沸かす」ような言いぐさだ。
だが、百歩譲って、いや黒川氏の件を含めて一万歩譲って、国会ではこう問
うたらどうか。「安倍さんは名宰相だから、邪な人事などやらないでしょう。
でも後世の権力者に恣意的な人事ができる道を開くのは確かです。そんな悪し
き歴史に名を残していいのですか、その責任をどう考えますか」と。
官邸を上目遣いで見ながら公文書を改竄してしまう「ヒラメ官僚」が存在す
るいま、この改悪が「ヒラメ検察官」を生むのは避けられない。特例としての
延長を拒まなかった黒川氏は、すでにある意味で「ヒラメ」だから、それを増
殖させるというべきか。人事とは、そういうものだとつくづく思う。
人を罪に問える検察官を一般の国家公務員と同じ「行政官」として一括りに
語る首相のことだ。「躊躇なく法律を改めることこそ時代の要請にかなう」と
的外れな答弁をするのだろう。これがまかり通る展開は怖すぎて悲しすぎる。

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
長崎県雲仙市「まるゆで野菜」。野菜を皮付きのまま丸ゆでにして真空包装に。
栄養も丸ごと摂れて料理の時短にも。ステイホームのいま、役立っています。
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■街角から畦道から <コロナに負けないぞ>

三武亮子(長崎県雲仙市 Webライター)

今わたしにできること

長崎県南部にある島原半島は、新型コロナウイルスの感染者が出ていない幸運
な環境です(2020年5月13日現在)。一時はどうなることかと思いましたが、
飲食店がお弁当の販売を始めると、地域に少し賑わいが戻りました。さらに、
一部行政が「お弁当・テイクアウト支援」を始めると、連日、どの店にもお弁
当の予約が殺到。のんびり構えていると「お弁当難民」になる有様です。
今回の騒動で、お弁当やテイクアウトを始めた店も多いと思います。材料の仕
入れや販売数など予測困難ななか、新たなことに取り組む方々の存在に日々元
気づけられています。微力ですが、わたしは「食べて貢献」を続行します!
おまけ。近頃、映画「ライフ・イズ・ビューティフル」(1997年イタリア)が、
わたしの脳裏によく浮かびます。アカデミー賞外国語映画賞を受賞した感動作。
困難な状況を、ユーモアと愛で乗り切り未来を作った親子の物語です。希望を
もつこと、生き抜くことの大切さを改めて考えさせられます。ぜひ観てみて下
さい。

乾 正博 (兵庫県神戸市 シン・エナジー(株)代表取締役社長)

コロナ禍を通じて

当社の朝礼で「“人って死ぬんだ”ということを再認識した。そして在宅勤務
で家族との時間や自分の人生を見つめ直している」と社員が話をしていました。
その社員は、目の前のまだ幼い子どもの未来と、人は死んでしまうという事実
がリンクしていることにはっと気づいたとストレートに表現していました。自
分が死んでも世の中は動き続ける、では今の自分がやるべきことは何だろうと
考えている私の感覚と似ていました。
死と背中合わせの生物は、生をまさしく“生かす”そして、次へつなげること。
人類は、まだその根本的なところへ到達するのに時間を要している気がします。

丸山 薫(東京都新宿区)

三味線の稽古、20年ぶりの再開

ステイホームの日々のなか、ひとつ思いもかけないことがおきました。三味線
のオンラインでのお稽古開始。きっかけは昔の師匠からFacebookでの気軽なお
誘い。即座に「やるっ!」と返信したものの、健在なのだろうか・・と恐る恐
る取り出した三味線は、20年ぶりにもかかわらず無事に音色を奏でてくれまし
た。稽古は“面受”とはいえず、もどかしさもありますが、違った集中力も生
まれるようで、懐かしくも新鮮な感覚を楽しんでいます。先生、ありがとうご
ざいます。
ステイホームでのうれしい副産物をひとつひとつ増やしていきたい今。延期、
中止になっている数々のイベント、文化、芸術も、たくさんオンラインで配信
されています。医療、ライフラインの方々への感謝の気持ちを忘れず、自らの
楽しみを求めて工夫していくと、不安や恐怖が少しやわらぐようです。

■まち・むらニュース

・長野県飯山市 芍薬~雪国からの贈り物

美しい女性にもたとえられる大輪の花シャクヤク。豊富な雪解け水が成長を促
し、62品種と栽培品種日本一を誇る。JAながのみゆきと道の駅花の駅・千曲川
の共同企画。発送は地元で育てられた特産品をオンラインで販売している飯山
謹製堂から。
購入・問合せ:飯山謹製堂 販売期間:5月20日~6月5日
内容:10本セット(2品種)、20本セット(4品種)品種はおまかせで。
https://www.iiyama-kinseido.jp/SHOP/0222.html

・大阪市 外出自粛応援!門外不出のホテルレシピ

おうち時間、おうちごはんの応援に老舗ホテルのシェフ、パティシエが門外不
出のレシピを大公開。お手軽なものから本格的なお料理までのレシピが評判を
呼び、新たにスイーツのレシピも追加された。
レシピ提供:ホテルニューオータニ大阪
https://newotani-osaka.hotel-recipes.net/

コラム<象さんの散歩>

わがコロナ禍・・山の家、「森の家」

事務所へ出かけない。そして、旅に出ない。まさに、大きなコロナ禍が続く。
山の家。わが家族がときどき天城山の風に慰められつつ安らぐ伊豆・河津の
家だ。お正月休みは必ず数日を過ごす。ことしは、そのお正月休みだけで足止
め。例年は楽しむ河津桜のお祭りにも出かけられずに終わった。
「森の家」。長野県飯山市の 高原にある宿泊コテージであり、わが夫婦は、
年3回ずつ泊まる。この里山に「蛍の宿をまもる会」という田んぼのオーナー
制度があって、田植え、稲刈りなどの作業を楽しむ。泊まる。20年近く続く。
会代表の役割を元市長・小山邦武さんから私が受け継いだが、2016年秋に開い
た「飯山スローライフ・フォーラム」などの思い出も積んできた。
だが、コロナ異変。今年は6月13日に予定した田植えの行事を取りやめた。
コロナ禍で初夏の飯山の風を楽しめない会員募集となって、大変に辛い。
山へも「森」へも行けず。さて、奈良の「むら」へ行けるかどうか。ことし
のスローライフ・フォーラムは「十津川村で11月に開く」との約束なのだが、
早くも「コロナ第2波」といった言葉があちこちから・・   <川島正英>

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「奈良県十津川村」から・・
十津川村の「ふるさと納税」返礼品のラインナップに、谷瀬集落の酒米で造っ
た純米酒「谷瀬」が加わりました。他にも村産の木を使った家具なども。一度
ご覧ください。https://www.satofull.jp/vill-totsukawa-nara/
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  「おうちで漁師体験」

こんな名前の段ボールが、雲仙市の水産会社「天洋丸」さんから届きました。
ヒラメ、サバがゴロンゴロン、コイワシも。手紙には「自宅で過ごす時間が増
えた今だからこそ、魚と格闘して、美味しく召し上がってください」と。生で
あるなら気が急きますが、エラや内臓を処理して急速冷凍した綺麗な魚。では、
とばかり、平目の煮付け、しめ鯖、小鰯の唐揚げと、文字通り格闘しました。
https://noguchi-tomoko.com/post-6901/

■編集室便り

▽信州・飯山の「蛍の宿をまもる会」への入会のお誘い

今週のコラム<象さんの散歩>に 「蛍の宿をまもる会」の話が出ているが、
その象さん・川島正英が昨年に会長役を引き受け、だからのお誘い・・。

この会は、長野県飯山市で農耕を学び楽しむ30~40人の同好の集い。稲田で
村民の応援を得て、田植え、草取り、稲刈りの3日、作業で汗を流し、村民も
一緒に土地の馳走を頂き、夜なべ談義を楽しむ。年会費:一人18000円。
旅費・宿泊費、談義費は自己負担。収穫した稲は玄米を等分に。
今年はコロナ異変で田植えの催しは休止・・毎年と違う企画で進めている。

※詳しくはこちらをご覧ください。
「飯山 蛍の宿を守る会」→ https://iiyamahotaru.jp/
ひとりでも多くの方のご参加をお待ちしております。

▽新年度の会費をお願いします。 新会員も募集中。

スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会で、
会員はNPOの賛助会員となります。
スローライフを学び、語り合い、さまざまな交流をしています。
会員は、この「瓦版」に記事を出したり、催しの参加費が割引になります。
年会費は一口5,000円(4月~3月)、下記へお振込みください。

【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会

詳しくはこちらをご覧ください。

https://www.slowlife-japan.jp/%e5%85%a5%e4%bc%9a%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/

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【たまな商店】除草剤や農薬を使わず多様な生物が盛んに活動する環境を作り
収穫後の稲藁を戻して土の中の栄養分を補給する、循環型・無肥料自然栽培米
ササニシキの取扱いを開始しました。 https://tamana-shop.jp/sasanishiki/
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

奈良県吉野郡十津川村
https://www.vill.totsukawa.lg.jp/
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
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