瓦版2021.5.18 第567号

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
なかなか人と繋がりにくい今こそ、各地の新しい仲間と繋がり語りましょう。
スローライフ学会の会員になりませんか?この「瓦版」や「さんか・さろん」
で交流し、皆の活動を応援しあう“楽会”です。詳しくは「編集室便り」に。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

コラム<火曜日の鐘>   斉藤睦(地域総合研究所所長)

ハクビシン

毎日1時間ほど散歩をします。途中、季節の花々を写真に撮るのですが、今
年は開花が2~3週間早い。気候変動が進んでいることを肌身で感じています。
先々週の散歩で大きな猫が塀の上にいる気がして、ふと目をやると額から鼻
先まで通る白線。なんと猫ではなくハクビシン。とっさに写真を撮りSNSにア
ップすると、港区、杉並区の友人たちから目撃談が続々。ハクビシンは大都市
住宅街で珍しいものではなくなったと知らされました。
エボラ出血熱もサーズも新型コロナも、グローバル化で人間たちが本来触れ
合うはずがない生き物との過剰な接触でもたらされたといわれます。ネットで
はその宿主としてハクビシンも挙げられ、害獣と書かれていますが、あちらに
いわせれば人間の方が害獣なのでしょう。
21世紀に入って5分の1が過ぎ、散歩をしていると身の回りの環境が激しい
スピードで変わっていることに気づかされます。この変化を私たちは、はたし
て乗り超えられるのか。気持ちがいいはずの散歩で、時に冷や汗をかく私です。

 

学会コラム<緑と絆の木陰>   中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)

小さい土建屋さん

先日、「九州未来土木in北九州」というシンポジウムにONLINEで参加しまし
た。なぜ土木でなぜ九州か。4月のある日メールが届くまで、そんなことにな
ろうとは思ってもいませんでした。メールの主は、コイシ産業という九州の小
さな土建屋(ご本人の弁です)の社長さんです。話せば長い物語をまとめます。
日本の土木事業は大きな建設産業によって進められているけれど、現場で
働くのは地元の小さな土建屋さんたちです。本当にこれでよいのだろうかと
思う事があっても、大会社から降りてくる指示に従って働きます。でも、現
場で考えれば、もっと良い工事ができ、もっと暮らしやすい社会になるはず
だ。そう思う人々が動き始めているのです。東日本大震災後の防潮堤はなぜ
あのようなものになってしまったのか。批判でなく、自分たちで考えようと
いうのです。
「日本全国の地域の土建屋さんが、みんなが幸せになる道を探し、
勉強していきたい。」
このような文がありました。
こう考えていたら「生命誌」に出会い、これが基本だと思ったと聞いてび
っくりです。でも、素晴らしい発想ですし、お手伝い出来ることはいたしま
すということになった次第です。小さい土建屋さん。よい響きです。地域の
皆が一緒にといっても大変なことでしょう。どんな道が出来ていくのかわか
りません。でも、すっきりした話で、魅力を感じます。
これからはこの方向しかなく、地道に進むとよいなと願います。若い社員
たちも、ちょっと飛び過ぎに見える社長さんについていこうとしている様子
が見えますし。生命誌を思いがけないところで生かしていただけるのが楽し
みです。
この動きは、スローライフを支える基盤だと思います。

 

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽

【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
石川県輪島市「輪島塩藁づと」。奥能登の海水を、揚げ浜式塩田で炊き上げた
輪島塩。その塩を昔ながらの藁づとの包装にしたものは贈答用に最適です。
△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△

 

■街角から畦道から

豆おかいさん  西川展子(和歌山県海南市 げんき大崎理事)

今年は桜の開花が例年よりぐんと早かったですが、筍、山吹、わらびと、桜
が散った4月初めから続々とおすそ分けいただいたりして、つくだ煮、煮物な
どにして、大崎の山の魅力を毎日楽しんでいます。畑では、スナップエンドウ、
絹さや、ソラマメなど、豆類の収穫がピーク。塩ゆでやシンプルに塩で炒める
だけで、緑が鮮やか、ぐんと甘みの乗った一品が完成です。
さて、今度は、今が旬のウスイエンドウをご近所からいただきました。さや
から出すと、色とつやがまるでエメラルドの宝石のよう。豆ごはん、卵とじも
捨てがたいけれど、まず一番は、地元伝統の茶がゆ(おかいさん)にお豆を入
れた「豆おかいさん」で味わうことに。
自家製沢庵、きゃらぶき、地元のちりめんじゃこをお供に、早速休日の朝食
にいただくと、ホクホクした豆の食感と若々しい香がほのかに。塩をきかせた
芳ばしい茶がゆとすごくマッチして、おかわりが止まりません。ステイホーム
でも、大崎の暮らしは豊かです。

淡路島の春の訪れ 人形寺祥弘(兵庫県淡路島)

今年も淡路島内72箇所の花の札所を回る「あわじ花へんろ」が3月1日から
始まりました。これより少し早くに梅が咲きます、次いで菜の花、彼岸桜、や
はり一番はサクラです。淡路島各地にサクラの名所が多くありますが、今年は
例年より早く咲き始めましたので何回も札所に参りました。
レンゲもフジの花も終わり、菖蒲、睡蓮、あじさいが間もなく咲きます。今
年で8回目になりました、春は「花へんろ」から始まり淡路島の隅々まで周る
のが楽しみです。
淡路島は南北53キロ、東西22キロ、周囲203キロの島。最近新しい観光施設が
出来て楽しい島になっていますので、コロナが終息後是非一度お越しください。

 

■まち・むらニュース

・奈良県川上村 源流学教室~源流学の教科書を作る~

吉野川(紀の川)の源流地、川上村ならではの取り組み「源流学」。今回は地
理学の視点から村の自然、歴史、文化などをとらえ、みんなで教科書にまとめ
る。講師は奈良教育大学准教授の河本大地先生。
開催日時:6月12日(土) 10:45~13:45
場所:朝日館(川上村柏木) 定員:20人、高校生以上
参加費:2,500円(昼食代込)、源流人会の会員は2,200円
(源流人会に関してはhttp://www.genryuu.or.jp/member.html)
申込み・問合せ:森と水の源流館 TEL0746-52-0888
http://www.genryuu.or.jp/pdf/210612.pdf

・山形市 東北絆まつり2021山形

青森ねぶた、秋田竿燈、仙台七夕、盛岡さんさ、山形花笠、福島わらじ。六つ
の祭りが集結して、東日本大震災の鎮魂と復興を願って始まった絆まつり。今
年は新型コロナウイルス感染症対策のため、開催内容を変更しておこなわれる。
開催日:5月22日(土)、23日(日)  場所:山形市内
主催:東北絆まつり実行委員会
問合せ:東北絆まつり2021山形コールセンター TEL023-665-0330
http://tohoku-kizunamatsuri.jp/

 

コラム<象さんの散歩>

コロナにあえぐ政権

この一週間、政治は揺れに揺れた。緊急事態宣言の延長。コロナ禍とどう向
き合うのか。国民の、地域ごとの命運に大きくかかわるが、政府は右往左往、
国会審議でも、国民への説明も、不安をかき立てるばかりであった。
コロナ事態は、政治・経済・社会すべてをひっかき回した。菅首相は難局を
抱えての政権運営であったが、それでもGOTO事業に見られた認識の甘さ、
専門家との意思疎通の怠り、国民へのメッセージの弱さは、許されまい。
今回も、対応や宣言の遅れに加えて、休業要請を一部緩和したり。見通しの
甘さを反省するでもない。対象地域、期限などで分科会の専門家の意見も確か
めないままに発車しようとして、大混乱を招いたのだった。何より、国民への
呼びかけも記者会見での説明も、誠意が感じとれない右往左往であった。
週明けの朝日新聞の世論調査で「菅内閣支持率が33%に急落」したのも当然
だろう。目前に、ワクチン接種がある。東京五輪が続く。これも、呼びかけも
説明もなく、「万全の対策を講じて」というひとことだけしか聞こえてこない。
これからも、菅政権は、あえぎにあえぐのでは・・ <川島正英>

 

=========================================================== PR =====
「奈良県十津川村」から・・
村民の暮らしや村の自然についてまとめた『十津川村史 地理・自然編』が
できました。フルカラー・658ページ・4000円。読みやすく親しみの持てる
村史を目指して刊行されました。教育委員会事務局へTEL:0746-62-0003
======================================================================

 

コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  病院の待合室

都市の大病院の待合室、長い長い待ち時間に、いろいろな人をみます。仲の良
さそうな老夫婦、イライラしているお爺さん、香水ムンムンのご婦人、秘書を
連れた偉そうな人、宙を見て悩んでいる感じのお嬢さん。普段出会わないいろ
いろな人を見て、さまざまに想像し、人間とは何かなどと考えてしまいます。
病の前では皆平等な待合室で、私はどのように見えているのでしょう?
https://noguchi-tomoko.com/post-7846/

 

■編集室便り

▽新しくスローライフ学会の会員にどうぞ。

スローライフ学会会員になると、「スローライフ瓦版」に投稿できるほか、
「さんか・さろん」などの割引があります。どなたでも会員になれますの
で、この機会にぜひお申し込みください。初めての方はこちらから。

入会について

年会費は、5000円。(2021年4月~22年3月)
会員は「さんか・さろん」参加費一回1000円です。
ただし、3000円お支払いいただければ、何度でも参加できます。

何度もご参加予定の方は、5000円+3000円=8000円を、下記の口座へお振込み
ください。

それ以外は、その都度のお支払いに。途中入会でも、同様の金額となります。
なお、スローライフ学会員外の方の「さろん」参加は一回2000円、学生は無料
です。

※「さんか・さろん」9月までの予定はこちらから
https://www.slowlife-japan.jp/2021/04/05/%ef%bd%93-3/

【振込先】

ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会

※他金融機関からのお振込みの場合は
店名:〇一九(ゼロイチキュウ)店、預金種目:当座、
口座番号:0595293、スローライフ学会    まで。

 

============================================================ PR ====
クオリティソフトから・・・
【たまな商店】国際中医薬膳師・田村英子さんの連載コラム「季節を感じる12
ヶ月の養生ごはん」5月は「五月病・気持ちをスッキリしたい人へ~気分を晴
らす鯵と紫蘇の玄米寿司」をご紹介 https://tamana-shop.jp/12gohan2103/
======================================================================

 

■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

奈良県吉野郡十津川村
https://www.vill.totsukawa.lg.jp/
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社

HOME


シン・エナジー株式会社
https://www.symenergy.co.jp/
クオリティソフト株式会社

トップページ


アース・デザイン・インターナショナル(edi)株式会社
http://www.edi.ne.jp/
株式会社サンクス・ツー
http://www.thanks2.jp/
中島プレス工業有限会社
https://www.nakajimapress.jp/

 

======================================================================

最後までお読みくださって、ありがとうございました。
このメールマガジンへのご意見、当団体への連絡はこちらへお願いします。
slowlifej@nifty.com

このメールは毎週火曜日の発行です。NPOスローライフ・ジャパンとの
ご縁を頼りにお送りしています。初めて受信される方も含めて、
お気軽にお付き合いください。

今後、このメールマガジンの送信が不要という場合、あるいはメールアドレス
の変更をご希望される場合もこちらへご連絡ください。
slowlifej@nifty.com

======================================================================

Copyright(C) NPO法人スローライフ・ジャパン
〒160-0011 東京都新宿区若葉1丁目6番1号
ビジネスガーデン四ツ谷アネックス204
電話 03-6685-3979   FAX03-5366-4702
E-Mail slowlifej@nifty.com
https://www.slowlife-japan.jp/