瓦版2020.8.11 第528号

きょうの「瓦版」も、コロナ事態の話で埋まっていく。世界中がコロナ禍で悄
然としているところへ今度は猛暑。今週が最高という。梅雨も大変に長かった。
でも負けないぞ。「さんか・さろん」も、理事会もオンラインでがんばるぞ。

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コラム<火曜日の鐘>   丸岡一直(社会福祉法人二ツ井ふくし会理事長)

元をたどれば、森林破壊か

こうなったからには多少の知識は得ておきたい。恥ずかしながら文庫本を何
冊か流し読んで、一番腑に落ちたのは石 弘之氏『感染症の世界史』でした。
人間が苦しんで躍起になればなるほど、相手の微生物も種を保存しようと必死
に戦う。人類発祥以来、その戦いが果てしなく続いているのだといいます。
感染を広げたのは人の振る舞いです。例えばアフリカの熱帯林で地域病のよ
うにひっそりと存在していたウイルス。地下資源などを目当てに、ある日森林
伐採が始まり、世にさらされてしまう。出入りするだれかが次の日には飛行機
で世界中を駆けめぐる。グローバル、ボーダーレスともてはやされたその裏で、
感染をかもす状況が着々と進んでいたのですね。なるほど。
単行本は2014年発行。新手のウイルスが中国から現れることもすでに予告さ
れていました。元をたどれば感染症の広がりは環境問題であり、スピードと拡
大を無上の価値とする現代社会が必然的にもたらした結果なのですね。
そう理解してもめまぐるしい現実の力にはなりませんが、お盆の帰省客がぐ
っと減る静かな墓参りで、「小国寡民」を唱えてこようと思います。

学会コラム<緑と絆の木陰>   坪井ゆづる(朝日新聞論説委員)

いま、野中広務さんがいたら

「GO TO PCR検査 いつでも、どこでも、何度でも」と宣言した世
田谷区の保坂展人区長が4日、日本記者クラブで会見した際に、司会をつとめ
た。かねがね検査の少なさに憤っていたので、区長の姿勢には好感を持てた。
とにかく検査を増やす、という意気込みは伝わった。だが、いつまでに、1
日に何件、実施できるようにするのかという質問には明確な答えがなかった。
具体性に欠ける点がちょっと残念だな、という気持ちになっていた会見の最終
盤に、区長が面白い発言をした。
検査の増えない理由として、行政の縦割りの弊害を挙げ、もっと横断的に全
体を見る必要性を強調した上で、「いま、野中広務さんがいたら、どうするか
な」と言ったのだ。そして亀井静香氏の名も挙げて、「私とほぼ同じことをも
っと早くやってくれたんじゃないか」と続けた。さらに「ちょっと前の自民党
には政治の原点を踏まえている人がいて、それは国民の命を最優先で守るとい
う覚悟と気迫。(今は)それがないってことじゃないですかね」と語った。
私が野中番記者の端くれだったのは、もう四半世紀も前だが、他の政治家を
圧倒する迫力、知略は記憶に新しい。プロンプターを棒読みする誰かさんとの
違いは歴然だ。だから私も頷いた。いま、野中さんがいたなら、と。

日本記者クラブでの会見は以下で視聴できます。

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【逸村逸品】ひとこと紹介 ~ http://www.facebook.com/slowlifej
鹿児島県いちき串木野市「ごぼう天」。串木野でさつま揚げは「つけあげ」と
呼ばれ、豆腐と地酒が入っていて甘口。昔はハレの日の食だったそうです。
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■街角から畦道から

遠北 剛(広島市) 広島被爆75年

あの日語られたのは「75年間草木も生えない」という悲惨な惨状に投げ込まれ
た悲しい言葉。 一瞬に失なった命は14万人、旧制中学、高女生、学童、主婦
と多くの罪のない市民が原爆の犠牲になった。
75年同じ年月がたった今日、ボクの町に建立された慰霊碑の前に立って、眼下
に流れる根の谷川で荼毘に臥された犠牲者に祈りを捧げた。

渡辺 均(長野県小海町 体験農場八峰村) ホタルからトンボへ

6月末から毎晩楽しんだホタルが、8月5日をもって姿を消しました。地元の
仲間3人で毎晩8時に数を確認、今年もこれまでかな、と観察を切り上げまし
た。熱暑と共に姿を消したホタルに代わって、トンボの姿がチラホラ。かつて
は空を覆うような数でしたが、今や居た居た、と数を確認する程度。
ホタルの川を利用して空いた農地に水を引き、にわか仕込みのトンボ池。かっ
こよく言うとビオトープ。来年は、ホタルもトンボも倍増を、お願いします。

長崎・斜面地の古民家暮らし[4] 赤坂伸子(カフェ燈家AKARI-ya)

元は台所と居間だったであろう約10坪のスペースをセルフリノベーションでカ
フェにする。今年春のオープンを目指す。ざっくりとした目標です。作業は膨
大。①あちこち朽ちている床全面の板張り②厨房と客席、トイレと手洗いの仕
切り壁とドアをつくる③天井や壁の補修と塗装、等々。これを春までの3ヶ月
でやらなくてはなりません。先のことを考えると嫌になってしまうので、今日
何をするかだけを考えて黙々と作業を進行。長崎でできた友人たちが壁と天井
の塗装を手伝ってくれて助かりました。
大工仕事と同時に保健所への相談や届け、税務署への開業届、キャッシュレス
決済の申込、ホームページや開店告知チラシの製作、食器や備品の調達なども。
物事が徐々に具体的になり、4月1日にオープンしようと決めました。
ところが、そのオープン予定日を迷い出したのは3月半ば。何故なら、新型コ
ロナウィルスの影響が徐々に広がっていたからです。(続く)

■まち・むらニュース

・兵庫県丹波篠山市 15時間オンラインデカンショ開催!

新型コロナウイルスの影響で中止の「デカンショ祭」。しかし、だからこその
今年だけの「デカンショ」がオンラインでおこなわれる。「13時間耐久デカン
ショ踊り」や「デカンショのど自慢」などが、YouTubeのライブ配信でどこから
でも楽しめる。
日時:8月15日(土)6時から21時
主催・問合せ:デカンショ祭振興会 TEL079-552-1111
視聴は下記から。
YouTubeチャンネル 丹波篠山市視聴覚ライブラリー
https://tourism.sasayama.jp/dekansyo2020/

・宮城県仙台市 サマーイルミネーション2020―ひまわりの天の川―

様々な品種のひまわりとLEDのイルミネーションの饗宴、ひまわりが闇のなかに
星のように浮かび上がる。縁日遊びや屋台グルメ、最終日には子どもたちの未
来へのメッセージが書かれたキャンドルアートの展示もある。
日時:8月16日(日)まで。18時~21時
会場:せんだい農業園芸センターみどりの杜
入場料:高校生以上300円、3歳~中学生200円
主催:日比谷アメニス・日比谷花壇協働事業体
問合せ:みどりの杜 農と触れ合う交流拠点 TEL022-288-0811
https://sendai-nogyo-engei-center.jp/event/detail.php?id=329

コラム<象さんの散歩>

世田谷区のコロナとの戦い

コロナ危機がつのる事態だというのに、国会は開かれず、安倍首相は会見に
応じない。だから、だろう。新聞・テレビで、知事、市町村長の発言が注目さ
れている。いい傾向だ。東京都世田谷区の保坂展人区長も、その一人だ。
先週、日本記者クラブで保坂区長会見があった。クラブからコロナ問題でも
数人に登壇いただいた。会見の司会役は、わが学会の坪井ゆづるさんだった。
クラブ主催のこういう記者会見は、会場一杯に200人も集まるのだが、この
日は“密”を避けて40人に制限された。私も、定員の中に入って聴講できた。
会見は「新型コロナウイルスー世田谷区の奮闘」について。対コロナの、日
本の医療体制、とくに検査の弱さが、さまざまに指摘され、強化が求められて
きた。世田谷区は、そこに取り組む。PCR検査を倍増させる、ニューヨークの
実例に学ぶ、医療機関との連携、有識者との意見交換はもちろんで、区の各機
関、何より区民との意思疎通に万全を期した。つまり政権の取り組みの弱さと
して早くから指摘されていたところに、きちんと対応したところがすばらしい。
こうした記者会見で、講師が何かひとこと記帳を残す習わし。保坂氏は書き
残した。「Go To PCR いつでも だれでも 何度でも」と・・<川島正英>

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「奈良県十津川村」から・・
8月8日から16日まで、公衆浴場「庵の湯」「泉湯」「滝の湯」、昴の郷温泉
保養館「星の湯」は臨時休館です。新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、
ご了承ください。源泉かけ流しの温泉は、またの機会にご利用ください。
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コラム 野口智子<スローライフ曼荼羅>  原爆とコロナと

広島出身の夫は、毎年8月6日の広島を撮影しています.今回は私も同行しま
した。広島もコロナ禍。閑散とした平和公園と外国人のいない街。例年との違
いに夫が驚きます。一瞬で街も人も焼き尽くした原爆、その年だけで14万人を
超える死者が。じわじわ感染が増えるコロナが怖いといっても、戦争ほど怖い
ものはないでしょう。でも、いずれも原因は人間、、、そんなこと考えました。
https://noguchi-tomoko.com/post-7145/

■編集室便り

▽8月の「さんか・さろん」へzoomでご参加を

7月から「オンラインさんか・さろん」の試みを始めていますが、
8月も同じく試行をさせていただきます。

会場と各地をzoomで繋ぐマイクの切り替えや、
全景や個人のアップを映す切り替えなど、未だ素人が操作を学習中。

それでも、コロナ禍で繋がりが途切れないように、
顔を合わせて集いましょう。

ご不便をおかけするかと思いますがお付き合いください。

当面、zoomでのご参加は、
スローライフ学会会員の方に限らせていただきます。ご了承ください。

<8月のさんか・さろん>

「三密」を避けるため、会場参加は少人数で開催です。

●日 時:2020年8月18日(火) 19時~20時30分

●タイトル:「みんな元気?近況報告を」
※いつもと同じく、ビールとおつまみで行います。
zoomでご参加の方も、飲食しながらお気軽にどうぞ。

●会 場:クオリティソフト株式会社東京本部・会議室マーキュリールーム
東京都千代田区麹町3-3-4 「KDX麹町ビル」6階
※麹町4丁目の交差点から見える「成城石井」の並びにあるビル。
有楽町線 麹町駅 1番出口より徒歩1分/半蔵門線
半蔵門駅2番出口より徒歩8分
http://www.qualitysoft.com/corporate/office#tokyo_office

●会 費:会員1,000円、一般2,000円(学生500円)
※どなたでも参加できます。
※zoom参加の方は無料。(スローライフ学会会員のみ)

●申込み:メール slowlifej@nifty.com  TEL 03-5312-4141
※会場参加・zoom参加ともに、8月15日までにお申し込みください。

▽会費をお願いします。 新会員も募集中。

スローライフ学会は、NPOスローライフ・ジャパンが運営している学会で、
会員はNPOの賛助会員となります。
スローライフを学び、語り合い、さまざまな交流をしています。
会員は、この「瓦版」に記事を出したり、催しの参加費が割引になります。
年会費は一口5,000円(4月~3月)、下記へお振込みください。

【振込先】
ゆうちょ銀行 振替口座 00190-4-595293 スローライフ学会
三井住友銀行麹町支店 普通預金 8811176 スローライフ学会

詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.slowlife-japan.jp/%e5%85%a5%e4%bc%9a%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/

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クオリティソフトから・・・
【たまな商店】たまな食堂の夏の人気メニュー「特製玄米冷麺」で使っていた
ササニシキ玄米麺を夏季限定で販売中。小麦アレルギーでグルテンを控えてい
る方にもおすすめ。平麺と細麺の2種類 https://tamana-shop.jp/brnoodles/
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■私たちはいつもスローライフの動きを応援しています。

奈良県吉野郡十津川村
https://www.vill.totsukawa.lg.jp/
奈良県
http://www.pref.nara.jp/
雲仙市
https://www.city.unzen.nagasaki.jp/
飯山市
http://www.city.iiyama.nagano.jp/
出雲市
http://www.city.izumo.shimane.jp/
丹波篠山市
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/
日本テレネット株式会社

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